よこて花見だんごものがたり〜

よこての花見だんごはなぜ平べったい?
 むかし、むかし、よこてに入る峠の上に一軒の茶屋がありました。
 この茶屋は年老いた両親を手伝う働き者の娘おさよの器量のよさと、おいしい花見だんごでとても繁盛していました。
 このうわさを耳にした大の甘党の殿様は、ぜひ自分も食べてみたいものだと、お城で催す花見の席に献上させることにしました。
おさよちゃん
転んでしまいました。  さて、お城におだんごを献上しに来たおさよは、初めて足をふみいれるお城に緊張のあまり廊下でつまづき、なんとおだんごにおおいかぶさるように転んでしまいました。
 あわてて経木を開き、おだんごを見るとみごとにぺっちゃんこ!! ぺっちゃんこ!
 おさよは打ち首も覚悟しましたが、やさしい殿様は普段のおさよの勤勉さに免じてこれを許し、そのつぶれたおだんごをおいしい、おいしいと全部食べたそうな。
 そのさい殿様は、「丸いだんごより平べったい方が食べやすい。それに大きく見えてけっこう、けっこう。」とおほめあそばしたそうな。
 これが始まりで横手地方の花見だんごは丸いものをわざわざつぶして平べったくするようになったということです。
 めでたし、めでたし。
このお話はフィクションであり、実際の横手の花見だんごとはたぶん関係がありません。
文/ミキオ
イラスト/チホ
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